専門店チェーン比較表を読む前に
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本ページの比較表は、各社の公式サイト、プレスリリース、公式の出店案内など、確認できた事実項目だけを並べています。店舗数は公表時点の数値であり、順位付けや優劣の判断は行いません。公式サイトで数値を確認できなかった項目は「公式サイト参照」と表記しています。
カプセルトイは、かつては商業施設の入口付近に数台の筐体が置かれる程度の売場が中心でしたが、現在は筐体を数百台から千台規模で並べる専門店が全国に広がっています。日本カプセルトイ協会の調査を伝える資料では、全国の専門店は2024年度に700店舗以上、2026年1月末時点で900店舗以上と報じられています。専門店の運営者は、メーカー系、流通系、地域発の専門企業など多様で、それぞれが店舗の形態や立地の戦略を持っています。
「専門店チェーン」と「オペレーター」という言葉の違いも整理しておきます。オペレーターは筐体を設置して商品の補充や売上の回収を行う事業者を広く指し、専門店チェーンは、そのうち専門の売場を多店舗で運営する事業形態を指します。次の表では、公式の情報で運営会社と事業の内容を確認できた7つの事業者・ブランドを取り上げています。
【比較表】ガチャ専門店チェーン・オペレーター7者
| ブランド・事業 | 運営会社・本社 | 店舗形態 | 公表店舗数 | 主な立地(公表事例) | キャッシュレス対応の公表有無 |
|---|---|---|---|---|---|
| ガシャポンバンダイオフィシャルショップ | 運営:株式会社バンダイナムコアミューズメント。企画・プロデュース:株式会社バンダイナムコエクスペリエンス(東京都港区芝浦3-1-35)。権利元:株式会社バンダイ | 商業施設や総合スーパー、百貨店内の専門店。山口井筒屋店は230面、約13坪 | 全国246店舗(2025年3月28日の報道)。2021年9月に開始し、全47都道府県への出店を達成 | 総合スーパー、百貨店、商業施設内 | 公式サイト参照 |
| ガシャポンのデパート | 株式会社ハピネットと株式会社バンダイナムコアミューズメントが共同運営(2025年12月の決算報道) | 公式サイト参照 | 公式サイト参照 | 公式サイト参照 | 公式サイト参照 |
| ガシャココ | 株式会社ハピネット(東京都台東区駒形2-4-5、1969年6月7日設立、資本金27億5,125万円) | ハピネット自社運営のカプセルトイショップ。フランチャイズ出店も計画 | 143店舗(2025年9月末)。2028年3月期に260店舗(フランチャイズ100店舗を含む)を計画 | 浅草エリアへの出店予定を公表 | 公式サイト参照 |
| #C-pla(シープラ) | 株式会社トーシン(帯広本社) | 商業施設を中心に多数の筐体を並べる専門店。「2nd」の屋号の店舗もあり | 公式サイト参照(2023年9月の報道では102店) | ショッピングセンター、駅ビル、繁華街。2026年10月に鹿児島、長野県須坂、東京都立川の店舗の出店・改装を公式サイトで告知 | 公式サイト参照 |
| ガチャガチャの森 | 株式会社ルルアーク(福岡市) | 全店舗にスタッフが常駐する大人向けの専門店。2017年からブランドを展開 | 120店舗超(直営店とフランチャイズ店を含む、2026年3月時点) | ショッピングセンター、駅ビル。横浜のコレットマーレ店は1,180台(2026年5月1日開業) | 公式サイト参照 |
| ドリームカプセル | ドリームカプセル株式会社(名古屋市緑区徳重3-101、2009年12月設立、資本金1,000万円、代表者:都築祐介氏) | カプセルトイ専門店の運営、オリジナル商品の企画・販売、イベント、オンラインショップ | 公式サイト参照 | 全国で専門店を展開(愛知県が拠点) | 公式サイト参照 |
| ガチャワールド(GACHA WORLD) | 株式会社ペニイ | 空港内の専門店。約500種類を取り扱う | 公式サイト参照 | 東京国際空港(羽田空港)第3ターミナル5F(セキュリティチェック前) | 公式サイト参照 |
2026年10月時点、各社公式サイト・公開資料に基づく。最新情報は各社サイトで確認してください。店舗数は公表時点のものであり、新規出店や閉店により変動します。「公式サイト参照」は、公式サイト上で確認できなかった、または年度により数値が変わるため記載を控えた項目です。
各プレイヤーのプロフィール
以下は、公式サイトやプレスリリースに掲載されている内容に基づく各社の概要です。内容は各社の自己説明であり、当サイトによる評価ではありません。
01ガシャポンバンダイオフィシャルショップ
ガシャポンバンダイオフィシャルショップは、バンダイのカプセルトイブランド「ガシャポン」の専門店です。2025年3月28日付のゲーム業界メディアの報道によれば、運営会社のバンダイナムコアミューズメントは、2021年9月にこのブランドを始め、島根県への出店により約3年6か月で全国47都道府県への出店を達成したと説明しています。同社の自社調査として、カプセルトイ専門店の全都道府県展開は業界で初めてだとしています。当時の店舗数は全国246店舗と報じられています。
2026年8月に発表された山口井筒屋店の資料には、商品企画をバンダイナムコエクスペリエンス、専門店の運営をバンダイナムコアミューズメントが担い、ブランドの権利元はバンダイであると記されています。店舗は百貨店内で、マシンは230面、面積は42.9平方メートルです。このように、百貨店や総合スーパーの一角にも専門店を置く、比較的小さな区画への出店も行われています。
02ガシャポンのデパート
「ガシャポンのデパート」は、2025年12月に報じられたハピネットの2026年3月期中間決算の記事の中で、「ガシャココ」と並んで同社アミューズメント事業の増収に貢献した店舗として名前が挙がっています。同記事によると、ハピネットは、バンダイナムコアミューズメントと共同で、「ガシャポンバンダイオフィシャルショップ」と「ガシャポンのデパート」を運営しています。記事には「ガシャポンのデパート」の店舗数の記載はありません。
ハピネットのアミューズメント事業は、2026年3月期の中間期で売上高が前年同期比22.6%増の311億5,200万円、セグメント利益が64.6%増の28億800万円と報じられており、そのうちカプセル玩具が売上の約8割にあたる250億円(前年同期比31.5%増)を占めています。店舗の詳しい形態や立地は、公式サイトでご確認ください。
03ガシャココ
ガシャココは、ハピネットが自社で運営するカプセルトイショップです。同社の会社概要によれば、ハピネットは1969年6月7日設立で、本社は東京都台東区駒形、資本金は27億5,125万円です。事業内容には、玩具や遊戯用具の企画・製造・販売に加え、「玩具自動販売機の設置・運営」が挙げられています。
決算報道では、2025年9月末時点のガシャココの店舗数は143店舗で、最終年度の2028年3月期には、フランチャイズの100店舗を含む260店舗を計画していると伝えられています。また、米国で「ハピネット・アメリカ」を設立し、ガシャポンバンダイオフィシャルショップを運営していることも報じられており、国内に加えて海外にも売場を広げる動きがうかがえます。
04#C-pla(シープラ)
#C-plaは、帯広に本社を置く株式会社トーシンが運営するカプセルトイ専門店です。北海道新聞の2023年9月26日付の記事によると、同社は1975年設立の帯広の企業で、2019年にイオン発寒ショッピングセンター(札幌)に出店して以降、4年ほどで北海道から九州まで102店に拡大しました。同記事は、同年春に開店した渋谷センター街店について、自動販売機が1,700台以上あり、月間売上高が5,000万〜6,000万円で他店の約10倍と紹介しています。これは新聞報道による一店舗の事例であり、他の店舗や現在の状況を示すものではありません。
公式サイトのニュース欄では、2026年10月に「アミュプラザ鹿児島店」と「2nd イオンモール須坂店」の開店、「グランデュオ立川店」の改装開店が告知されています。店舗数の最新値や店舗の形態は、公式サイトの店舗紹介をご確認ください。
05ガチャガチャの森
ガチャガチャの森は、福岡市の株式会社ルルアークが展開する専門店ブランドです。2026年5月の出店案内には、横浜のコレットマーレに1,180台の店舗が2026年5月1日に開業したこと、直営店とフランチャイズ店を合わせて全国で120店舗を超える展開(2026年3月時点)であることが記されています。ブランドの位置づけとして、「使われていないスペースの有効活用」や「子ども向けの安価なおもちゃ」というカプセルトイの従来の概念を超え、「大人も楽しめる空間」を目指すと説明されています。
全店舗にスタッフが常駐し、対面でのサポートを重視する運営も特徴として挙げられています。白を基調とした簡潔な内装で、フロア全体にマシンを並べて森のような探検感を出す、というコンセプトも示されています。報道によれば、同社は2025年4月にオリックスが全株式を取得して子会社化したとされています。
06ドリームカプセル
ドリームカプセルは、名古屋市緑区に本社を置くドリームカプセル株式会社が運営するカプセルトイ専門店です。2026年8月4日付のプレスリリースの会社情報によれば、設立は2009年12月、資本金は1,000万円、代表者は都築祐介氏で、事業内容は「カプセルトイ専門店の運営、オリジナル商品の企画・販売」とされています。同社の公式サイトでは、カプセルトイ販売、商品開発、イベント事業、オンラインショップ運営の四つが紹介されています。
日本カプセルトイ協会は本部が名古屋市緑区にあり、代表理事は都築祐介氏と配信資料に記載されています。協会の配信資料と専門店運営企業の会社情報に同じ代表者名が記載されている点は、資料を読む際の背景として知っておくとよい事項です。店舗数や店舗形態の詳細は、公式サイトの運営店舗のページに掲載されています。
07ガチャワールド(GACHA WORLD)
ガチャワールドは、東京国際空港(羽田空港)第3ターミナル5階の「TOKYO POPTOWN」にある、カプセルトイの専門店です。羽田空港の公式サイトでは、運営会社は株式会社ペニイで、同社は「日本で初めてカプセルトイ事業を始めた」企業であると紹介されています。店内は和をテーマにした内装で、約500種類のカプセルトイを扱い、営業時間は10時から21時、場所はセキュリティチェックの前にあります。
国際線を利用する旅行者に限らず、空港を訪れる幅広い人が入れる位置にある点は、立地の特徴です。空港や観光地の売場についてはインバウンドと地域・キャラクターIPで扱います。
専門店・オペレーターを比較するときの視点
- 運営会社の成り立ち:メーカー系、玩具流通系、地域発の専門企業、空港や観光地に強い企業など、母体によって商品の仕入れや出店戦略が異なります。
- 店舗の規模と形態:数十面の小型店から千台を超える大型店まで幅があります。百貨店や総合スーパーの区画に入る店舗と、専門店のフロアを丸ごと使う店舗では、客層や商品構成の考え方も変わります。
- 人員体制:スタッフが常駐する店舗と、無人に近い運営の店舗とでは、補充の頻度や問い合わせ対応、防犯の考え方が異なります。
- フランチャイズの有無:直営だけでなくフランチャイズで展開する事業者は、出店を検討する事業者にとって加盟の条件が重要になります。詳細は専門店開業・筐体設置のビジネスモデルで整理しています。
- 決済と在庫の仕組み:キャッシュレス対応や、販売データの遠隔取得などの運営支援機能が公式に説明されているか。
なお、店舗数の定義は事業者ごとに異なります。直営のみか、フランチャイズを含むか、期間限定のポップアップを含むかによって数値が変わるため、比較する場合は定義の確認が必要です。メーカー側の比較は【比較表】カプセルトイ主要メーカーをご覧ください。
一次情報の確認先
- バンダイナムコエクスペリエンス:会社概要
- ガシャポン公式サイト:設置店舗の検索
- ハピネット:会社概要
- トーシン:公式サイト(#C-plaのニュース)
- ガチャガチャの森の出店案内:コレットマーレ店(2026年5月1日開業)
- ドリームカプセル:公式サイト、プレスリリース(2026年8月4日)
- 羽田空港:ガチャワールドの店舗案内
- ゲーム業界メディアの報道:バンダイナムコアミューズメントの島根県出店(2025年3月28日)、ハピネットの中間決算(2025年12月)
- 北海道新聞:トーシンのカプセルトイ専門店(2023年9月26日)
